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蘇りしは

ここは一体どこだろうか。
機械の身体は、問題なく動くようではあるが、それでもこの身体を覆う物質が自分の起動を阻害している。
朧気ながら、記憶がよみがえってくるのが分かる。
遥か遠い、何万年も前の自分の姿。傍らの恋人の姿。

そして、鋼の体となった恋人の最期。

次いで、我が子を自らの子宮ごと摘出し、感情抑制システムに心を委ね、息子を、健慈(ケンジ)を時代に置き去りにしてしまったこと。

数万年の時を経て、機械となった自分を受け入れてくれた、あの心優しく、正義感の強い整備士と、自分と共に戦地をくぐり抜けてきた騎空士達と、それを率いる少年。

嗚呼、そうだ。
ワタシは……あの時、息子のデータと……。

何故、私は今ここにいるのだろう?
何故、私は?脳のメイン回路は修復不可能なレベルにまで汚染が進んでいた。

そして、この顔の部分に圧迫されるかのごとく押し付けられる柔らかいものはなんだろう。
布、のようだ。布に包まれたボールのようなもの。
いや、これは……?肉……?

「むにゃ……」

……なにやら寝言のようなものが聞こえるが、とりあえずそれは置いておいていいだろう。
自律制御システム、異常なし。
坑斥力フィールド生成炉、異常なし。
メイン回路外殻、メイン回路、出力、その他各種兵装、及び各部装甲も、あの時に壊れた頭部センサーすら無事だ。
一体、何がどうなってるのか。

「私……は……」
「むにゃっ!?
 はわ、あ、な、なんやなんやァ!?」

声を出した次の瞬間、柔らかな肉の塊が彼女の顔から離れた。
動けるようになった彼女は、ゆっくりと辺りを見渡す。
どうも、ここはどこかの家のようだ。
ただ、文明レベルは低い。異常なまでに。
さらに、目の前には非常に露出度の高い女性が驚いた顔で立っていた。

「……か、からくり人形が自分で動いた……?
 声ぇだしたぁっ!?」

よもや、この女性が今まで私にしがみついて寝ていたのだろうか。
彼女はそう思い立つと、とりあえずは挨拶からが重要だと認識し、恐らく寝所であろう布団から這い出て、立ち上がる。
女性は紫色の髪を二つに縛り、非常に露出度が高い衣服を着ていた。下半身はデニム最早下着の上半身には、はち切れんばかりの胸がある。
これが自分の顔を覆っていたのかと納得した彼女は、権限を確認しようとし、その権限は最早意味のないことだと思い出すと、目の前の彼女と目を合わせた。
















魏軍三羽烏の一翼、李典こと真名を真桜という彼女は、任務から帰る途中に奇妙な物体を発見した。
それは、全身が鋼鉄でできた人形である。
体にはサビ一つなく、まるで眠っているかのように横たわるその人形は、大いに彼女の好奇心を刺激した。
軽く調べてみた結果、彼女(便宜的に女性型であると判断した)はからくりで出来ていることがわかった。
詳しいことはもっと見てみなければわからないが、それでも彼女は自身の技術の糧になると思い、彼女を担いで自分の家まで戻り、友人たちには内緒で彼女を自分の寝床に寝かせた。
あまりの興奮に、彼女に抱きついたまま眠ってしまうことになったが、それは後悔していない。
どちらかといえば、少し蒸し暑くなってきたその気温の最中で、冷たい鉄は非常にいい冷房となっていたのだ。

だが、起きた時に、その彼女が自分で動き始めるとは思わなかった。

すっと立ち上がった彼女は、桃色の髪を眉あたりで切りそろえており、その表情は無表情のまま、琥珀色の瞳はしっかりと真桜を捉えている。

「あ、の……アンタ、からくりやんな?」

そう聞くと、彼女は「からくり?」と呟き、しばし考えた後頷く。
意思疎通ができる。しかも自分で考えることまで出来るんかいな!?
驚愕に次ぐ驚愕に真桜の興奮は正直MAXだ。
すっごいもん拾たでこれは……!と脳内で拍手喝采をすると、彼女は目を合わせて、問いてきた。

「貴女の名前は……?」

ごく一般的な、自己紹介の催促であった。
それもそうだ。彼女とはもしかしたら長い付き合いになるかもしれない。
先に話しかけたのは自分なのだし、ここは自分が先に自己紹介をするべきだろう。

「う、ウチは!
 ウチの名前は李典!!真名は、真桜っていうから、そっちで呼んでや?」
「?
 では、マオウ、と呼ばせていただきます。
 私の名は、ロボミ。対壊獣用小型無人戦闘機、ロボミ。
 よろしく、マオウ」



























グランブルーファンタジー 期間限定イベント“ロボミ”より、“ロボミ”
















坑斥力フィールド生成炉を臨海稼働させ、自爆したはずのロボミ。
だが、その五体、損傷したはずの体やパーツなど、ほとんどがシロウと最後の決戦に向かう状態で、外史へと飛ばされた彼女は、この世界で何を見て、何を成すのか。
次回、恋姫†無双~蘇りし鋼の戦士~ 第二話 ロボミ、世界を超えた友

行けロボミ!その胸に、正義の心を宿して!
























* ゚・*:.。.:*・゜+ d(*´∀`)b うそです +.:*・゜゚・*:. *

続かないです。
一ヶ月もブログ更新をサボってしまった……。
まるで新ぶりぶりざえもんみたいなこと言ってら……。
すみませんでした。
短編引っさげて帰ってきたんで許してクレメンス。

説明しよう!

めたるみーと。はFF14とモン娘オンラインとモバマスとグラブルとブレイブルーととらドルにうつつを抜かし、ブログの更新をサボってしまったのである!!
ロボミイベントのラストで、二度目のプレイであるというのにガチ泣きしたことは内緒だ!!
ちなみに、ゴッドギガンテスはまだ3凸分取れていない!!
頑張れめたるみーと。!後ひとつ、大門博士がGギガンテスをドロップするその日まで!!


つ・い・き☆

ドロップしませんでした(半ギレ)
や大糞
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爆風の焔獣

「セキト。
 おいで」

褐色の肌を持った美女が、二つの名前を呼ぶ。
その手には、巨大な矛。名を“方天画戟”と言う。
彼女―――通称“飛将軍”呂布奉先の、相棒とも言うべき存在である。
そして、その傍らに立つのは1匹の獣。
その大きな体躯と赤色の背中、そして、凛々しくもどこか愛らしい顔立ちの不思議な獣であった。

「グルルルルル……」
「ん。
 大丈夫、今回も、余裕。
 私と、アナタの二人、無敵」

眼前に広がるは、お馴染み黄巾党。
黄色い頭巾を御旗に掲げ、彼らの指導者に天下を捧ぐべく集まった狂信者。
十常侍より直に指令を受けたことで、彼女は黄巾賊の討伐に駆り出されたのだが……。

「クゥ……?」

獣が心配そうに唸る。
その目は彼女に「本当に大丈夫なのか」と問いかけている。
彼女はいつもと変わらない声色で、はっきりと言い切った。

「だいじょぶ。
 これくらいで、ちょうどいい……から」

敵は、恐らく2万を超える大軍である。
それに対し、彼女はたった一人と一頭で戦おうとしていた。
もちろん、このような戦とも言えないようなもの、できるはずがない。
呂布の強さを危惧した十常侍が、手頃な黄巾党(本隊)を見つけて、その討伐指令を出したのである。
「飛将軍であるならば、その力で生きてみせよ」などとのたまって。

だが、彼らも知りはしない。
彼女は、まさしく“最強”であり、その相棒たるセキトもまた、彼女の相棒たる実力を持っていることを。

「……じゃあ、始める。
 セキト、乗るよ?」
「クゥン」

セキトと呼ばれる彼は、観念したのか首を下げ、彼女が乗りやすいようにしている。
背に彼女がまたがると、彼は眼前を見据えた。
そこにいるのは人、人、人。当然ながら黄巾党の群れである。
現実は代わりはしないのだという現実を見せつけられた彼は死んだ目をしながら主の指示を待った。

「……行って」

駆ける。
彼は馬をも超えるスピードで走った。
黄巾党はいきなり現れたたった一騎の敵を、嘲笑しながら弓を構えて一斉に放った。
およそ500の矢が彼らを襲う。
だが、それは決して届くことはない。




グォァァアアアアアアアアアアアアアァァァァアッッ!!!!




獣の背から、炎が巻き上がる。
赤く、強大な炎が、矢を全て焼き、灰へと変え、高熱が陽炎を起こして彼らの姿を揺らめかせた。
炎を纏いながら迫る揺らめく人影を見て、黄巾党はどよめいた。

「ば、化物……!」

呆然となった黄巾党に、全身に炎を纏った呂布とセキトが、先程よりさらに速い速度でぶつかった。
灼熱の炎が男たちを焼き払い、炎を纏う女の矛のひと振りが、何十人もの命を奪う。

「び、ビビるな!
 こっちは圧倒的に数で勝って……ギャアッ!!?」
「妖術だ!
 囲んで叩け!!」

高速の矛が首を刈り取り、巻き上がる炎が彼らを加速させる。
もっと。もっと速く。何よりも、ただ速く。

“ニトロチャージ”

セキトの中に滾る炎。
それはエネルギーとなって彼を加速させる。
背に乗る彼女は、そんな彼のスピードにも微動だにしない。
全力の彼の背に、落馬もせずに乗ることができるのは、この世界に彼女だけだった。

「セキト、もっと速く」

応えるように、彼はさらにスピードを上げる。
炎は敵を焼き尽くし、跨る彼女を守る。
矛が敵をなぎ払い、走る彼を守る。

「もっと。
 ……いける、よね?」

応える代わりに、セキトはスピードを上げた。
まるで流星のように突き進むセキトに、跳ね飛ばされた男は全身を焼き焦がされて絶命していた。

そして、駆けながらセキトは放つ。
凄まじい熱量を放つセキトの背を、呂布は軽く踏み、トン、と飛び上がる。
これは、ふたりの合図だった。
セキトの種族の代名詞。
かざんポケモンの彼の覚える最後の技だ。











“ふんか”
















この日、とある平原の地形が変わった。














呂布は十常侍に報告を済ませると、セキトを連れて家に帰った。
セキトは、火鉢に軽く“かえんほうしゃ”を放つと、いつものように寝てしまった主を床に連れて行く。
器用に彼女に布団を被せると、彼女の飼っている他の動物たちの飯を用意し、食べさせてから全員を寝かしつけた。
お城でたくさんの料理を食べた彼と彼女は、珍しくお腹がいっぱいだったのだ。
自分の主の寝顔を、じーっと見つめるセキト。
その顔には、優しく微笑む父のような表情を浮かべる獣の姿があった。




















彼の、飛将軍の相棒としての道は、まだまだ始まったばかりで。
彼らは幾多の戦場を駆け巡り、天下無双を誇ったという。
そして、後に彼と彼女はこう言われるようになったという。

“人中に呂布あり、火中に赤兎あり、陽炎と烈火纏いしは、天下無敵の飛将軍”


























ポケットモンスターシリーズより“かざんポケモン・バクフーン(色違い)”












おまけ

焔獣は如何にして外史へと降り立ったか

彼のトレーナーは、彼を使う気は全くなかったのだろう。
何故なら、ただひたすらに手元にたくさんある上部が紫色の自分たちを捕まえるためのボールを自分に持たせて、とある場所へ預け、そのまま何ヶ月も帰ってこなかったからだ。

主たるトレーナーは、“かいぞう”とやらを自分に施し、“みらくるこうかん”なるもので自分と引き換えに強いポケモンを集めようとしていたらしい。
親から生まれた時から彼は他のヒノアラシとは一線を画していた。
毛色が全く異なったからだ。
だが、それを彼は喜んですらいた。
ラッキーだと騒いで、主は自分を育て始めた。
一生懸命戦い、そして、クサイハナやナゾノクサを狩り、レベルを上げる。
そして、レベル100になった頃。 
彼のトレーナーはつぶやいた。

「よし、これで馬鹿なガキどもは釣れるだろ」

と。


そして今に至る。
当初の主の予定通り、自分はこれからどこの誰とも知らない者の処に行くのか、それともここで一生を過ごすのか。
そんな考えは吐き気がするほどした。
どうせならどこでもいい。どこかに連れ出してはくれないものだろうか。
そう思った次の瞬間、データとなっていた彼は突然に転送された。

ばいばい !
バクフーン ! ▼

願いが届いたのか、それとも偶然か。自分を欲しがる者がいたようだ。
それはよかったが、ここよりもひどい環境でなければいいのだが。
そう願ってやまない、バクフーンは、目を閉じた。

この先に、戦乱の世が待っているとも、一生をともに過ごす相棒ができるとも知らずに。


















はい。
こないだは申し訳ございませんでした。(土下座)

寝ぼけて書き途中で上げちまった罪は重い。
速攻で書かせていただきましたのでいつもよりもひどい出来になってるかと思います。

っていうか、バクフーンに乗って高速で接近してきて飛び道具が効かない呂布。
しかも火山並みの熱を持った炎纏ってるから近付くか触れただけで焼死待った無し。
何これ怖い。呂布ってだけで怖いのに忠勝と一緒に来た呂布ぐらい怖い(無双シリーズ感)。

設定としては、生まれてすぐに改造されて色違いにされた元ヒノアラシ現バクフーン(♂)。
レベルは100に設定し、トレーナーのちょっとした親切心からか、努力値は振り済。
なおCSぶっぱの模様。個体値はCS2Vのあと普通。特性はもうか。交換用だからか隠れ特性まで厳選はしてなかった模様。
技構成はフルアタ。炎技しか覚えていない。と思いきや世界を超えたおかげか覚えている技は4つという縛りを超えることができる。
なので現在使用可能な技は以下にまとめておきます。
早い話がレベル覚え技+α。

たいあたり ひのこ にらみつける えんまく すてみタックル かえんぐるま スピードスター
でんこうせっか ふんえん ふんか ニトロチャージ かえんほうしゃ オーバーヒート れんごく ころがる 
だいもんじ ねっぷう ブラストバーン ほのおのパンチ きあいだま

持ち物は小学生を釣りやすいようにマスターボール。
なんとその後何故か落ちていたこだわりスカーフをつけてさらなる速さを手に入れることになったり(予定)、なんか落ちてるわざマシンで技をおぼえたり(予定)、持ってたマスターボールでそのへんうろついてたワン公(本来のセキト)を捕まえたりする(予定)。

ちなみに言っておきますが。
僕はバクフーンが大好きです。
バクフーンマジ俺の嫁(初宣言)。

あと、熱が呂布の体を焼いてしまわないのかということに関してですが、ギャロップの炎的な解釈でオナシャス!!
もしくは氣でガード説を提唱しておきます。氣って便利。

伝説の左腕

荒野を必死に走る二つの人影――少女と老婆は必死に後ろの黄色の頭巾をかぶった男たち……黄巾党の魔手から逃れていた。

「はぁ、はぁ、はぁ!」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

苦しそうに吐息を漏らす。今にも倒れてもおかしくない息使い。
となりの少女も、体力が限界に近かった。

「お婆さん、もう少しだから頑張って!」
「…お嬢ちゃんだけでも先に逃げなさい……儂は……もう……」
「はわわ……そんなのダメですよ!」
「でもねぇ、このままじゃ……」

弱音をはく老婆を少女は支えながら元気づける。

「わ、私は弱い人を守る為に塾を飛び出してきたんです!このままお婆さんを見捨てたら……水鏡先生に合わせる顔がありません!」
「お嬢ちゃん……!」
「だから……………ね?」

涙を溜めた、だが意志の強さを感じられるその瞳に勇気づけられ
老婆はなけなしの元気をふりしぼって、また歩き出した。
しかし、その後ろから、二十人余りの男たちが一斉に追いかけてきていた。
黄巾党のトレードマークのその黄色い頭の布。
それが風になびいていた。

「早く!」

老婆はなんとか歩いていた。
しかし、やはりその体力は限界だったのか、道に落ちていた石に躓いてしまう。

「おばあさん!?」
「こ、こんどこそダメ……だよ。
 お逃げ、お嬢ちゃん」
「ダメだよおばあさん!
 立って!生きなきゃダメェ!!」

泣き叫びながら、諸葛亮というその少女は老婆に肩を貸した。
小さな体に、老婆とはいえ一人分の人間の体重は酷であった。

「ふ、ふぇ……!」

自分はこんなところで死んでしまうのか。
未だ私は自分の夢を叶えるどころか、その夢を見てすらいないではないか。

「嫌だ……!
 誰か助けて……!」

追いついた黄巾の一人が、斧を振りかざす。
少女は残し、老婆を叩き斬るつもりなのだろう。
諸葛亮は涙を流し、助けを乞う。
しかし、そんな物語の様なこと起こらないのだ。

「誰か!助けてぇっ!」

斧が振り下ろされた。






































「あ?」
「え?」

斧は振り下ろされた。
しかし、その斧は老婆に突き刺さっているわけでもなければ、目の前の諸葛亮に突き刺さっているわけでもなかった。

ぼとっ

「は……?」
「う、うで……うでがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

斧は、腕ごと大地に突き刺さっていた。
男の肘から先が断ち切られ、男は腕から赤黒い血を垂れ流しながら地に伏した。

「朱里ちゃん!大丈夫!?」
「!?
 雛里ちゃん!?」

目の前に現れたのは、両腕に血のついた二本の剣を携えた一人の男と、諸葛亮孔明の友人、鳳統士元。真名を雛里といった。
三人を守るようにその男は黄巾たちの前に立ちはだかった。

「ど、どうして!?」
「話はあとだよ!
 今はここを離れなきゃ!」
「さっさといけ!
 ここは俺が止める!」

男は声を張り上げると、血のついた剣を一本捨て、背中に刺さっていた片刃の大剣を抜く。
それは錆びついており、どうにも切れるようにも思えなかった。

「行けっての!!」
「行こう!朱里ちゃん!
 あの人は大丈夫だから!」
「わ、わかったよ……おばあさん!」
「う、うう……」

唸る老婆に肩を貸し、少女二人がその場から離れる。
少年とも言えるその顔立ちの男は、錆びついた大剣を肩に担いで黄色い布をかぶる男たちをにらみつける。

『お、随分と切羽詰まった状況じゃねえか!
 相棒、どうする?』

どこからか声が聞こえる。
それに呼応するように男の剣がカチカチと鳴った。

「切羽詰まってる?
 冗談言うなよ……もっとヤバい修羅場潜り抜けてきたろうが」
『ちげえねえ!まったくもってちげえねえや!』

カラカラと笑う声と会話する男は、左手を光らせながらにやりと笑い、もう一本を捨てる。
その手には、なにか読めない文字が刻まれており、神々しい光を放っていた。

「てめえ何もんだ?」
「見かけねえ着物じゃねえか。
 ひょっとすると値打ちもんかもしれねえな」
「へっ、剥ぎ取って売っちまおうぜ」

黄巾の男たちは数の有利に気を取られているのか油断しているようだ。
男は剣を両手で構えると、好戦的な笑みを浮かべて男たちと向かい合った。

「自己紹介がまだだったな!
 俺の名前は平賀サイト!んでもってこの剣はデルフリンガー!
 神の盾ガンダールヴなんて呼ばれちゃあいるが、俺を示す言葉は一つだ!」

「ゼロの使い魔!平賀サイト!
 死にたい奴からかかって来い!」

かくしてゼロの使い魔は外史に立つ。
その果てに何が待つのか、彼の背に守られている二人の軍師志望の少女にも、先は読めるはずもなく。



















ゼロの使い魔より、平賀才人











キャラが崩壊している……?
ちょっと書いてみたかったシリーズね。
病院行ってきます。

農奴が来る!

「水……」

まるで浮浪者のようにうろうろと彷徨く青年がいた。
端正で中性的な顔立ちであろうその頬は痩せこけ、今にも行き倒れそうである。
青年自体、自分がどこに向かっているのかわからない。
何か、大事な使命があった気がするのだ。
誰かを、誰かを探すことだった気もする。
どこかを探すことだった気もする。
何かを探すことだった気もする。
だが、今の彼では到底その使命を果たすこと叶わぬことは明白であり、今彼が求めているのは水と食料であった。
今、今を生き残ること。
それさえ果たせば、後は使命などいくらでも果たせる。

「もう……だめ……」

青年は倒れ込んだ。
水があるわけでもなく、食べられるものがあるわけでもない。
正直な所、このご時世では珍しくもない行き倒れ。
彼の人生は、ここまでに思われた。

「兄ちゃん大丈夫?」

小さな天使が彼を救うまで。





























「兄ちゃーん!」

桃色の髪の、幼なげな少女が青年に駆け寄っていく。
青年は畑を一本の鍬で耕していた。
その鍬は黄金に輝いており、耕された土にもその輝きが移っているようである。

「ラグナ兄ちゃん、ご苦労様!
 ごはんにしよー!」
「季衣」

季衣と呼ばれたその少女は、背中に巨大な鉄球を背負っている。
片手で背丈ほどの鉄球を担ぐその腕力、推して知るべし。
もう片方の手には大きな重箱がぶら下げられていた。

「もうずいぶん耕しちゃったね」
「うん、今日中にここら辺一帯は全部耕しちゃうつもりだよ」
「うへー……あいかわらず兄ちゃんの鍬は妖術みたいだ」

弁当を下ろしながら会話する二人。
畑の端で弁当をひらく。
村人が季衣のためにと作った弁当である。

「それにしても、兄ちゃんを拾ってからもう結構たつね」
「あはは……その節はどうも……」
「いいんだよ!
 だって兄ちゃんが来てくれたおかげで、ボクたちの村の作物はめっちゃ美味しくなったもん!」
「そういってくれると、ボクもうれしいよ」

許緒、真名を季衣という彼女が青年を拾ってから、いくばくかの時が経過した。
拾われ、そして助けられたラグナというこの青年は、飯の恩を返すために、一式の農具をもってこの村の畑を耕し、そして水をまいた。
邪魔な岩を白く輝く鎚で砕き、切り株を煌めく豪斧で叩き割る。
無駄な草をまるで疾風のごとき切れ味のカマで、一瞬のうちに刈り取り、真紅の如雨露が愛の雨を降らせる。
黄金の輝きを放つ鍬は、ひとたび振るえば眼前の土が全て耕された。
それを一晩ですべてこなすと、懐から袋を取り出し、撒いた。
数日後には、それは立派なカブ、玉葱、きゅうりにキャベツ(名称はラグナが皆に教えた)が大量にできあがり、村の収入減となっていた。
いくつかの中から、一つずつをカマで刈り取ることで更なる作物の種を取り出す。
賊に襲われてすぐ、衰えていくばかりの村を救った、救世主と言っても過言ではない彼を、村人は暖かく迎え入れた。

「助けられてなかったら、僕は多分死んでたし……僕の持ってるこいつらも、その辺の盗賊とかに奪われてたと思うよ。
 だから、この村のために使うなら別にいいんだよ。
 まだ夏や秋、冬の作物もあるから、一年中作物に困ることはないと思うよ」
「で、ボク達が肉とってくれば、食べ物の問題も解決だもん。
 僕たち三人がいれば、この村は安泰だねー!」

むしゃむしゃと弁当を喰らう季衣に対して、優しげに微笑みを浮かべるラグナ。
そこに、青い髪の季衣と同い年ほどの少女が現れた。

「流琉!」
「兄様、季衣。
 ここにいたんですか?
 探しましたよ」

青髪の少女の名前は典韋。真名を流琉といった。
季衣とは同郷の親友であり、その腕には巨大な円盤と大きな猪をぶら下げていた。

「今日の獲物?」
「うん、兄様も手伝ってくれませんか?」
「うーん……ごめん、僕はちょっと……」

ラグナは獲物の解体をするとき、絶対にそれを見たり、手伝ったりはしない。
本人も絶対に肉を食べたりしないし、まるで宗教家の様な食生活をしているのだ。

「まだダメなんですか?」
「うん……ごめん流琉。
 僕はもう少し畑をいじってるから、気にしないで?」

そういうと、足早に畑へと駆けていく。
その姿は、何かから逃げているようである。
このようなことから、村の人々に彼は“臆病な救世主”と呼ばれていた。
彼の優しい心が、生き物の命を奪うことを恐れているのだろうと村人は心配する。
何故なら、この世界では彼はあまりにも優しすぎる。

「兄ちゃん……」
「……行くよ季衣」


































とある朝のことである。

「今日もいい天気だ……」

背伸びをして、荷物を持ったラグナのもとに、一人の村人が姿を現した。
激しく息切れをする村人は、呼吸をただす暇もなく声を上げる。

「ラグナ!盗賊が攻めてきやがったんだ!
 今、流琉と季衣が食い止めてるけど、いつこっちに来るかわかんねぇ!
 お前も早く避難しろ!」

盗賊。それは、この世界においてどこにでもいるような存在である。
荒れ果てた国。地を治め、民を守るはずの者が、民から搾取する。
そんな世の中。
それ故に、暴動を起こし、そのまま賊となる者。
あまりに緩い警備から、他県から侵入し、そのまま村々を襲う者などが絶えない。
その一つが、ラグナのいる村に来た。特に珍しくもないことである。
しかし、当然ながら来られた方は命の危機である。

「なんですって!?
 皆さんは無事ですか!?」
「季衣と流琉のおかげであっちに目がいってる。
 村人の避難は今村長と村の若いのがやってるんだ。
 お前もすぐに逃げろ!」

村人はそう言って家から出て行った。
すぐに避難するのだろう。
ラグナは、避難しようとは思わなかった。
季衣や流琉が強いのは知っている。
しかし、幼い子供に任せて逃げられない。
恩もまだ返しきれていない。
ならばどうするか。ラグナは決心した。

戦わねばならない。
かつてゼークス帝国の侵略から街を守ったように。
探し人をあのモンスターと融合した魔法使いから救い出した時のように。

「畑も、心配だしね」

ラグナは長年の相棒たちを担ぎあげ、駆けた。























































鉄球が舞い踊り、円盤が大地を抉る。
盗賊の群れを蹴散らしながら、幼子たちが猛進する。

「どけどけどけぇえええぇぇぇぇぇっ!!!」
「囲め!
 ガキにいつまでもやられてんじゃねぇ!!」

岩打武反魔(いわだむはんま)を振りかざしても、盗賊たちはひるむことなく一斉に二人へとかかっていった。
それを、流琉の伝磁葉々(でんじようよう)が弾き飛ばす。

「でありゃああああああああああああああああああああっ!!!」

幼い体躯に似合わぬその表情と覇気。
それに少しばかり怯むも、賊は剣を振り、槍を構える。

「キリがないっ!」
「流琉、ここは任せて村の人たちを!」
「そんな!?
 数が違いすぎるわよっ!」

なかなか巨大な賊だったようで、見ただけでもかなりの数の賊がいた。
おおよそ一人で止められるような数ではない。
体力も、先程から休まずに振り回し、走っていたせいであまり残っていない。

「大丈夫。大丈夫だよ。
 兄ちゃんの野菜食べてるからねっ!」

満面の笑みを浮かべる季衣に、流琉は何も言えなくなった。
流琉は賊に背を向けると一気に駆け出す。

「……死なないでねっ!」
「当然!」

村の方へと駆けていく流琉を横目に、季衣は賊を叩き潰す為に鉄球を振るった。
疲労が確かに蓄積しているが、まだ戦える。
兄と慕う青年の畑も、愛する村も、全部を守ると己を奮い立たせる。

「盗賊共ぉっ!!ボクはココだぁっ!!
痛い目見たけりゃ来いっ!!」

幼子が啖呵を切った。
盗賊は当然のごとく怒りを顕にし、鉄球を担いだ少女へと向かっていく。
弓を鉄球で弾き、剣を叩き折り、人を吹っ飛ばす。
鬼神の如きその動きは、この少女がまだ幼いことを忘れさせるほどであった。

「何を手こずってやがる!!
もっと矢ぁ持って来い!針鼠みてーにしちまえ!!」
『ヘイ!』

男たちは矢をつがえ、次々と斉射していた。
鉄球に弾かれるも、次第に矢が少女にかすり始める。
それでも少女は鉄球を振り回し、男達をなぎ倒し、獅子奮迅の活躍を見せた。
しかし、その動きもだんだんと鈍くなっていた。

「はぁ……はぁ……っ!」

岩打武反魔に傷は一つとしてついてはいなかった。
が、反比例するように、季衣には無数の傷がついていた。
幼い少女の満身創痍な姿を、男たちは下卑た笑いで嘲った。

「おい、お前ら!
 あのガキがへばったら、好きに使っていいぞ!
 小さい分色々と楽しめんだろぉ!?」
「流石頭!」
「太っ腹だぜぇ!」

嘲り笑う男たちを前に、季衣は疲れ果てたまま泣いていた。

「守らなきゃ……!
 村……を……兄ちゃんの畑も……!」

未だ絶えぬ闘志。
満身創痍の小さな体躯から滲み出るその気迫に、盗賊たちの足を一歩下げた。

「怯んでんじゃねーよ!
 ボロボロのガキ一人だ!テメエらでヤッちまえ!」

長と思われる男の声に、男たちは互いの顔を見回し、そして一斉に季衣へと迫った。
季衣に抵抗する体力は残っていなかった。

――――――ごめんねみんな……流琉……。
――――――死にたくないなぁ……。












「助けて……兄ちゃん……」





















「間に合った」














「え?」

季衣の目の前に、ひとりの青年が立っていた。
中性的な整った顔立ち。女の子のような声。腰には、ひと振りの剣が刺さっていた。

「季衣、ありがとう。
 よく頑張りました。あとは任せて、ゆっくり休んで」
「に、兄ちゃん……?
 だ、だめ……にげて……ボクのことはどうでもいいから……っ!」

兄と慕う、彼女が拾った青年。
ラグナが煌く剣と緑色の小さな盾を携えて、数多の男たちと相対していた。

「どうでもよくない。
 季衣、君は僕の命の恩人だ……だから、助けるよ。
 嫌だと言っても、助ける。
 何度でも何度でも……それこそ、ずぅっとでも」

剣を抜き放つと、陽の光がその剣を照らす。
神々しいまでのその輝きは、季衣だけでなく、男たちをも魅了した。

「季衣は、典韋は僕の大事な人です」

「これ以上彼女を傷つけるというのなら」

「僕が相手になります」

何十人という男達が集うその中で、ラグナは構えた。
その眼には、顔に似合わぬ闘気と、歴戦の勇士の風貌が見え隠れしていた。












ラグナ。
ノーラッド王国の元王族にして、伝説のアースマイト。
そして、ノーラッド王国をゼークス帝国からジョウロ一つで救ったとされる英雄が。

今、外史へと降り立った。














































ルーンファクトリー ~新牧場物語~
ルーンファクトリーフロンティア より主人公“ラグナ”

















システムは3、4を基準としてたり1そのままだったり。
時系列的には

1で行き倒れる

カルディア救う

ミスト失踪

ミスト様追う

トランルピア行き倒れ

メガネ割る

???様失踪

追う

三国志←いまここ

です。
そんなイメージで書きました。
誰とも結婚してない設定でできています。
カプ厨のみなさんごめんなさい。
俺もカプ厨なんで気にしないでください。

もっと俺を楽しませろ

「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!!」

宙に舞う人間の群れ。
まさに荒れ狂う嵐の如く、人が舞う。
その最中を高笑いしながら、男が突き進んでいく。
男が拳を降る度に、人間が吹き飛ばされ、大地が引っペがされ、戦場は徐々に荒野と化していた。

「ふん、やはり量があるだけか!!
 そのギラギラした鎧は飾りかゴミクズが!!」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

金色の鎧を殴り壊し、兜を握りつぶすと、男は人が積み重なった山を蹴り飛ばす。
十何人もの人間によって作られたそれは、全て、一蹴りで吹き飛び、前方の兵士を吹き飛ばした。

「はあぁぁぁぁっ!!」
「馬鹿が!潰れろぉ!!」

勇敢な兵が一人、男に向かっていく。
だが、その剣は男に傷一つ付けることなく砕け散り、兵は男に踏みつぶされた。

「ひるむな!!前線の者は一度退け!!
 弓兵!!矢をつがえろ!!」

リーダーらしき人物が弓兵を率いて男を狙う。
約二百の兵が、弓を構えていた。

「……ふん」

その光景を見て、男は両腕を威嚇するかのように上に構えた。
訝しむ兵士たち、だが特に気にすることもなく、指揮官が叫ぶ。

「撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」

二百余りの矢が、男にむかって放たれる。
先ほどの体勢のまま、微動だにしない男に、兵たちは勝利を確信した。


































「いただくぞ」

全身が赤黒い光に包まれた男が、無傷で立っている。
目を疑うような光景。
確かに、確かに矢はあの男を貫いたはずなのだ。
現に男の周囲は矢が散乱している。

「…………」

足音を響かせながら、静まり返った戦場を歩く。
何物も、その歩みを止めることかなわぬと。

「ファランクス!!」

男が片腕を降った瞬間、鞠のようなものが発射された。
それは、まっすぐ、高速で飛ぶと、二十人程を吹き飛ばす。

「なんだありゃあっ!!!?」
「ひぃぃいいぃぃっ!!!
 妖だぁっ!!」
「逃げろ!食い殺されるぞ!!」

恐怖が混乱を呼ぶ。
その中で、男はゆっくりと、本当にゆっくりと近づいてくる。
金色の煌びやかな鎧兜を踏み砕き、転がっている兵を蹴り飛ばし、ゆっくりと、歩み、近寄ってくる。

「さぁ、この程度で終わりではなかろう?
 折角手加減してやってるのだ……!
 もっと俺を楽しませろ……!!」







































その日、袁紹の放った黄巾党殲滅の為の兵が、壊滅したという報が、全国の将に伝わった。
生き残りはこう言った。

「あれは「夜叉」である。
 あれは「化物」である。
 あれは「魔人」である。
 あれは「狂犬」である」

そして、もう一つ。

「あれこそが「暴力」である」



































BLAZBLUE CHRONOPHANTASMAより、アズラエル
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アニメやゲームのキャラを自分の子供に勝手に認定するめたるみーと。(フリーター)です。
嫁?なにそれおいしいの?

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