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第六話 介旅初矢の奇妙な冒険 中編

『ふふ……ふふふ……ひ、ヒヒヒヒヒヒヒヒャァァァァァッハァァァァァァァァァァァッ!!!
 そうだ!俺は、お前じゃない!俺は俺だァァァァァァァァァッ!!!』

眼前の自分が姿を変えていく。
有り体に言えば怪物。率直に言えば化け物。厨二的に言えば異形。
それは鉄仮面をつけている黒い人形。
背中には大量のスプーンが生えていて、片手に大きな剣を携えていた。
黒い学ランのような服を着、その眼は狂気のごとく、真っ赤に染められている。

「う、うわああああああああああああああああああああああ!!?」
『我は影ェ!真なる我ッ!
 さぁ!忌々しいマルチスキル野郎の作ったこの空間ごとォ!!
 ぶっ飛ばしてやるゥゥゥアアアアァァァァァァッ!!!』

背後に生えた無数のスプーンが宙を舞う。
くるくると回転するそれは、目の前の学校を破壊しつくさんと、高速で突撃していく。
着弾する。それはまるでレベルアッパーを使った介旅初矢の作った爆弾そのものだった。
初矢は、巻き込まれないように必死で学校の影に隠れる。
アルミニウムを爆弾に変える能力で空間内の学校の中に存在するごみ。すなわちアルミ缶の山を大量に空中にて回転させ、爆弾として空間にたたきつけていた。

『ヒャッホォォオオオオォォオオオオオイ!!!
 気持ちイイィ~!!力をばら撒くのやっぱりたのしいぜぇ?“お前”は弱い!でも、“俺”は強ォい!!』

大きく、下品に笑いながら初矢に言葉を浴びせる影。
それは、まさしく暴力。初矢の身体を傷つけ、心を蝕んだ行為の一つだった。

「違う……僕は弱くなんかない……違うんだよ!!」

鞄からスプーンを持てるだけ取り出した。
彼の持てるすべての力を使って、彼は投擲する。
レベルアッパーを使った初矢の量子変速(シンクロトロン)は、レベル4程度の能力となっている。
その全力の爆発。それは、普通の人間では即死レベルの大爆発であった。

「爆ぜろ化け物!!」































『あぁん!?』

爆発を爆発が止めた。
全てを飲み込む万能なる爆発。

“メギドラ”

「ガァ……ッ!」

爆発に巻き込まれ、初矢は体中に傷を負いながら吹き飛ばされる。
胸を強打し、呼吸もままならぬままに、ぼろ雑巾のように地面にたたきつけられた初矢は、絶望を感じていた。

――――やっぱり、僕は、弱いのか
――――自分の身すら守れないんだ

脳裏に浮かぶ走馬灯。
どんな能力があるのか、わくわくしながら入った学園都市。
能力で、いつか人を助けたいと思った。
高いレベルな能力ではないと聞かされて、落胆したけれど、それでも能力を育てようと努力した。

いつだっただろう。その努力をしなくなったのは。
薄れゆく意識の中で、スプーンが自分に迫ってきているのがはっきりとわかった。
確実にそれは爆発するスプーンだ。
自分の能力に、殺されてしまうのだろうか。





























「……強くなりたかったな」

























「え?」

止まっている。
迫りくるスプーンも、その向こうに見える化け物も。
何が起こっているのかわからなかった。
しかし、奇妙な光が後ろから発せられているのを見た。

「扉……?
 こんなとこに、扉なんて……」

蒼い光を放つ不思議な扉。
神秘的なその輝きは、初矢を魅了した。
気が付くと手が伸びていた。ドアノブをつかみ、回す。
ぎぎぃと重厚な音がすると、初矢は蒼い輝きに包まれながら、意識を飛ばしていった。





















「ようこそ、ベルベットルームへ」

「おや、随分と珍しい客人だ。
 強さを求めるお客様……どうやらあのお方が呼び入れたお方のようですな」

「特別、本当に特例ですよ。
 一つだけ、貴方に力を貸し与えるとしましょう」

「これはあなた自身。
 心に秘めた“もう一つの自分”……」

「ですが、これはあなたの一部のそれでしかない……本当にそれを自分の力としたいのならば、受け入れることです」

「何を受け入れればいいのか?
 それは、もうあなたの中で答えが出ているのではないですかな?」

「では、お行きなさい。
 あなたの行く道に幸あらんことを願っております」











































我は汝、汝は我



双眸を見開きて、今こそ発せよ





「ペ」

「ル」

「ソ」

「ナ」


































ようやく更新です。
かなり頑張りましたが、完全に何言ってんのお前って感じ。
申し訳ありませんが今しばらく付き合いください。
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アニメやゲームのキャラを自分の子供に勝手に認定するめたるみーと。(フリーター)です。
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