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爆風の焔獣

「セキト。
 おいで」

褐色の肌を持った美女が、二つの名前を呼ぶ。
その手には、巨大な矛。名を“方天画戟”と言う。
彼女―――通称“飛将軍”呂布奉先の、相棒とも言うべき存在である。
そして、その傍らに立つのは1匹の獣。
その大きな体躯と赤色の背中、そして、凛々しくもどこか愛らしい顔立ちの不思議な獣であった。

「グルルルルル……」
「ん。
 大丈夫、今回も、余裕。
 私と、アナタの二人、無敵」

眼前に広がるは、お馴染み黄巾党。
黄色い頭巾を御旗に掲げ、彼らの指導者に天下を捧ぐべく集まった狂信者。
十常侍より直に指令を受けたことで、彼女は黄巾賊の討伐に駆り出されたのだが……。

「クゥ……?」

獣が心配そうに唸る。
その目は彼女に「本当に大丈夫なのか」と問いかけている。
彼女はいつもと変わらない声色で、はっきりと言い切った。

「だいじょぶ。
 これくらいで、ちょうどいい……から」

敵は、恐らく2万を超える大軍である。
それに対し、彼女はたった一人と一頭で戦おうとしていた。
もちろん、このような戦とも言えないようなもの、できるはずがない。
呂布の強さを危惧した十常侍が、手頃な黄巾党(本隊)を見つけて、その討伐指令を出したのである。
「飛将軍であるならば、その力で生きてみせよ」などとのたまって。

だが、彼らも知りはしない。
彼女は、まさしく“最強”であり、その相棒たるセキトもまた、彼女の相棒たる実力を持っていることを。

「……じゃあ、始める。
 セキト、乗るよ?」
「クゥン」

セキトと呼ばれる彼は、観念したのか首を下げ、彼女が乗りやすいようにしている。
背に彼女がまたがると、彼は眼前を見据えた。
そこにいるのは人、人、人。当然ながら黄巾党の群れである。
現実は代わりはしないのだという現実を見せつけられた彼は死んだ目をしながら主の指示を待った。

「……行って」

駆ける。
彼は馬をも超えるスピードで走った。
黄巾党はいきなり現れたたった一騎の敵を、嘲笑しながら弓を構えて一斉に放った。
およそ500の矢が彼らを襲う。
だが、それは決して届くことはない。




グォァァアアアアアアアアアアアアアァァァァアッッ!!!!




獣の背から、炎が巻き上がる。
赤く、強大な炎が、矢を全て焼き、灰へと変え、高熱が陽炎を起こして彼らの姿を揺らめかせた。
炎を纏いながら迫る揺らめく人影を見て、黄巾党はどよめいた。

「ば、化物……!」

呆然となった黄巾党に、全身に炎を纏った呂布とセキトが、先程よりさらに速い速度でぶつかった。
灼熱の炎が男たちを焼き払い、炎を纏う女の矛のひと振りが、何十人もの命を奪う。

「び、ビビるな!
 こっちは圧倒的に数で勝って……ギャアッ!!?」
「妖術だ!
 囲んで叩け!!」

高速の矛が首を刈り取り、巻き上がる炎が彼らを加速させる。
もっと。もっと速く。何よりも、ただ速く。

“ニトロチャージ”

セキトの中に滾る炎。
それはエネルギーとなって彼を加速させる。
背に乗る彼女は、そんな彼のスピードにも微動だにしない。
全力の彼の背に、落馬もせずに乗ることができるのは、この世界に彼女だけだった。

「セキト、もっと速く」

応えるように、彼はさらにスピードを上げる。
炎は敵を焼き尽くし、跨る彼女を守る。
矛が敵をなぎ払い、走る彼を守る。

「もっと。
 ……いける、よね?」

応える代わりに、セキトはスピードを上げた。
まるで流星のように突き進むセキトに、跳ね飛ばされた男は全身を焼き焦がされて絶命していた。

そして、駆けながらセキトは放つ。
凄まじい熱量を放つセキトの背を、呂布は軽く踏み、トン、と飛び上がる。
これは、ふたりの合図だった。
セキトの種族の代名詞。
かざんポケモンの彼の覚える最後の技だ。











“ふんか”
















この日、とある平原の地形が変わった。














呂布は十常侍に報告を済ませると、セキトを連れて家に帰った。
セキトは、火鉢に軽く“かえんほうしゃ”を放つと、いつものように寝てしまった主を床に連れて行く。
器用に彼女に布団を被せると、彼女の飼っている他の動物たちの飯を用意し、食べさせてから全員を寝かしつけた。
お城でたくさんの料理を食べた彼と彼女は、珍しくお腹がいっぱいだったのだ。
自分の主の寝顔を、じーっと見つめるセキト。
その顔には、優しく微笑む父のような表情を浮かべる獣の姿があった。




















彼の、飛将軍の相棒としての道は、まだまだ始まったばかりで。
彼らは幾多の戦場を駆け巡り、天下無双を誇ったという。
そして、後に彼と彼女はこう言われるようになったという。

“人中に呂布あり、火中に赤兎あり、陽炎と烈火纏いしは、天下無敵の飛将軍”


























ポケットモンスターシリーズより“かざんポケモン・バクフーン(色違い)”












おまけ

焔獣は如何にして外史へと降り立ったか

彼のトレーナーは、彼を使う気は全くなかったのだろう。
何故なら、ただひたすらに手元にたくさんある上部が紫色の自分たちを捕まえるためのボールを自分に持たせて、とある場所へ預け、そのまま何ヶ月も帰ってこなかったからだ。

主たるトレーナーは、“かいぞう”とやらを自分に施し、“みらくるこうかん”なるもので自分と引き換えに強いポケモンを集めようとしていたらしい。
親から生まれた時から彼は他のヒノアラシとは一線を画していた。
毛色が全く異なったからだ。
だが、それを彼は喜んですらいた。
ラッキーだと騒いで、主は自分を育て始めた。
一生懸命戦い、そして、クサイハナやナゾノクサを狩り、レベルを上げる。
そして、レベル100になった頃。 
彼のトレーナーはつぶやいた。

「よし、これで馬鹿なガキどもは釣れるだろ」

と。


そして今に至る。
当初の主の予定通り、自分はこれからどこの誰とも知らない者の処に行くのか、それともここで一生を過ごすのか。
そんな考えは吐き気がするほどした。
どうせならどこでもいい。どこかに連れ出してはくれないものだろうか。
そう思った次の瞬間、データとなっていた彼は突然に転送された。

ばいばい !
バクフーン ! ▼

願いが届いたのか、それとも偶然か。自分を欲しがる者がいたようだ。
それはよかったが、ここよりもひどい環境でなければいいのだが。
そう願ってやまない、バクフーンは、目を閉じた。

この先に、戦乱の世が待っているとも、一生をともに過ごす相棒ができるとも知らずに。


















はい。
こないだは申し訳ございませんでした。(土下座)

寝ぼけて書き途中で上げちまった罪は重い。
速攻で書かせていただきましたのでいつもよりもひどい出来になってるかと思います。

っていうか、バクフーンに乗って高速で接近してきて飛び道具が効かない呂布。
しかも火山並みの熱を持った炎纏ってるから近付くか触れただけで焼死待った無し。
何これ怖い。呂布ってだけで怖いのに忠勝と一緒に来た呂布ぐらい怖い(無双シリーズ感)。

設定としては、生まれてすぐに改造されて色違いにされた元ヒノアラシ現バクフーン(♂)。
レベルは100に設定し、トレーナーのちょっとした親切心からか、努力値は振り済。
なおCSぶっぱの模様。個体値はCS2Vのあと普通。特性はもうか。交換用だからか隠れ特性まで厳選はしてなかった模様。
技構成はフルアタ。炎技しか覚えていない。と思いきや世界を超えたおかげか覚えている技は4つという縛りを超えることができる。
なので現在使用可能な技は以下にまとめておきます。
早い話がレベル覚え技+α。

たいあたり ひのこ にらみつける えんまく すてみタックル かえんぐるま スピードスター
でんこうせっか ふんえん ふんか ニトロチャージ かえんほうしゃ オーバーヒート れんごく ころがる 
だいもんじ ねっぷう ブラストバーン ほのおのパンチ きあいだま

持ち物は小学生を釣りやすいようにマスターボール。
なんとその後何故か落ちていたこだわりスカーフをつけてさらなる速さを手に入れることになったり(予定)、なんか落ちてるわざマシンで技をおぼえたり(予定)、持ってたマスターボールでそのへんうろついてたワン公(本来のセキト)を捕まえたりする(予定)。

ちなみに言っておきますが。
僕はバクフーンが大好きです。
バクフーンマジ俺の嫁(初宣言)。

あと、熱が呂布の体を焼いてしまわないのかということに関してですが、ギャロップの炎的な解釈でオナシャス!!
もしくは氣でガード説を提唱しておきます。氣って便利。
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非公開コメント

???
ポケモン?
セキトの元ネタがわからないから・・・

Re: タイトルなし

大変申し訳ございません
寝ぼけて書き途中の物を公開で保存してしまったようです。
ちょっと時間がたったら非公開に致しますのでお手数おかけしますがもう少々お待ちください。

Re: タイトルなし

更新致しました。
本文中にも書きましたが、大変ご迷惑をお掛け致しました。
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めたるみーと。

Author:めたるみーと。
アニメやゲームのキャラを自分の子供に勝手に認定するめたるみーと。(フリーター)です。
嫁?なにそれおいしいの?

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